訪問診療

藤保クリニックの訪問診療

藤保クリニックでは、「通院が難しくなった方」に対して、医師と看護師が定期的にご自宅や施設へうかがう訪問診療を行っています。

外来での診療を基本としながら、
・病状や身体機能の変化
・ご家族の介護負担
・ご自宅での生活を続けたいという希望

こうした状況に応じて、訪問診療・入院医療と組み合わせることで、地域での療養生活を支える「中核的なクリニック」としての役割を担っています。


訪問診療の対象となる方

次のような方は、訪問診療の対象となる可能性があります。

  • 糖尿病のコントロールが難しく、通院が負担になっている方
  • 慢性心不全や呼吸不全があり、定期的な管理が必要な方
  • 脳梗塞などの脳血管障害の後遺症で麻痺があり、移動が大変な方
  • 高次脳機能障害があり、外来通院が難しい方
  • 下肢の障害や筋力低下で、公共交通機関での通院が困難な方
  • 在宅療養中で、床ずれ(褥瘡)などの処置が必要な方
  • 中心静脈栄養(IVH)を在宅で行っている方
  • 経管栄養(経鼻・胃ろう・腸ろう)を在宅で行っている方
  • 在宅酸素療法を行っている方 など

「訪問診療の対象になるか分からない」と感じられる場合も、まずは一度ご相談ください。


訪問診療開始までの流れ

訪問診療は、次のような手順で始まります。

1. 相談のお申し込み

まずは藤保クリニックまでお問い合わせください。
ご本人・ご家族からのお電話はもちろん、病院の主治医、担当ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、入院先のケースワーカーなどからのご相談もお受けしています。

電話番号:03-3364-0233

現在のご病状や、訪問診療を検討されている背景について簡単に伺います。

2. 事前面談(ご自宅または入院先などでの面談)

相談員がご自宅や入院先にお伺いし、

  • ご本人の病状や生活の様子
  • ご本人・ご家族のご意向
  • 介護保険サービスの利用状況
    などを確認します。

そのうえで、

  • 訪問診療の内容
  • 訪問頻度や今後のスケジュール
  • 費用の目安
    についてご説明し、ご納得いただいたうえで訪問診療の初回日を決めていきます。

3. 訪問診療の開始

医師や看護師が定期的にご自宅や施設を訪問し、診察・処置・薬の調整などを行います。
急な病状の変化があった場合には、状態に応じて臨時往診や入院、連携先医療機関への紹介なども検討します。

訪問診療開始までにご用意いただきたいもの

  • 前医(かかりつけ医・入院先など)からの診療情報提供書
  • 健康保険証
  • 介護保険証(お持ちの方)
  • お薬手帳

事前面談の際に、担当者からも改めてご案内いたします。


糖尿病に関する訪問診療の特徴

藤保クリニックは、糖尿病・内分泌の専門外来を有する有床クリニックとして、在宅での糖尿病管理にも力を入れています。

在宅療養中の糖尿病の方で、次のようなケースに対応しています。

  • 認知症などのため、インスリン自己注射が難しい方
  • 低血糖のリスクが高く、治療の調整が難しい方
  • 入院が必要なレベルの高血糖があるが、さまざまな事情で入院が難しい方

こうした方に対しては、必要に応じてこまめな訪問や、持続血糖測定(CGM)・最新の糖尿病治療薬を組み合わせながら、
できるだけリスクを減らしつつ、安全な血糖管理をめざします。

在宅療養中の糖尿病コントロールでお困りのご本人・ご家族、
あるいは主治医や在宅スタッフの方からのご相談もお待ちしています。


訪問診療の対応エリア

藤保クリニックの訪問診療は、次のエリアを中心に行っています。

  • 新宿区
  • 中野区
  • 杉並区

上記以外のエリアについても、場所やご病状によっては対応可能な場合があります。
まずは一度ご相談ください。

電話番号:03-3364-0233


ご相談・お問い合わせ

訪問診療の対象となるかの確認だけでもかまいません。
「通院がだんだん大変になってきた」「自宅での療養に切り替えられるか相談したい」
こうした段階から、早めにご相談いただくことで、よりスムーズな在宅療養への移行が可能になります。

訪問診療や在宅療養についてお悩みの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。



よくあるご質問(Q&A)

Q1. 訪問診療はどのくらいの頻度で来てもらえますか?

訪問診療は、病状や生活状況に応じて頻度を決めていきますが、
目安としては月2回程度の定期訪問が基本になります。

  • 病状が安定している方
    → 月2回前後の定期訪問が多いです。
  • 症状が不安定な時期や、治療内容を大きく調整している時期
    → 一時的に訪問回数を増やすこともあります。

訪問頻度は、初回の評価やご家族の状況もふまえて、医師・看護師と一緒に相談して決めていきます。


Q2. 費用はどのくらいかかりますか?

訪問診療の費用は、医療保険・介護保険の保険点数に基づいて算定されます。
自由診療ではなく、原則として保険診療の範囲で行っています。

  • 医療保険:1割・2割・3割負担
  • 介護保険:利用しているサービス内容に応じた自己負担

など、ご本人の負担割合によって金額が変わります。

具体的な自己負担額の目安については、
病状や訪問回数などによって変わりますので、
事前面談の際やお電話にてお気軽にご相談ください。


Q3. どのタイミングで訪問診療に切り替えればよいですか?

次のような状況が増えてきた場合、訪問診療を検討するタイミングの目安になります。

  • 病院やクリニックまでの通院が、体力的につらくなってきた
  • ご家族の付き添い負担が大きくなってきた
  • 退院後、自宅での生活が不安
  • 自宅や施設で療養を続けたいが、医療的な管理も必要

「そろそろ通院が大変になってきたかな?」と感じた段階でご相談いただくと、
外来から訪問診療への移行もスムーズです。


Q4. 他の病院・クリニックに通っていますが、相談できますか?

はい、現在ほかの医療機関に通院中の方でもご相談いただけます。

訪問診療を検討される場合は、

  • 現在のかかりつけ医
  • 入院先の主治医
  • ケアマネジャー
    などと連携を取りながら、診療情報提供書(紹介状)を通じて、
    治療内容を引き継いでいきます。

いきなりすべてを切り替えるのではなく、
必要に応じて役割分担をしながら移行することも可能です。


Q5. 夜間や休日に具合が悪くなった場合はどうなりますか?

訪問診療は、「定期的に診る」ことを基本としつつ、急な対応にも応じています。
状態に応じて臨時往診や入院・連携病院への紹介なども検討します。

夜間・休日の対応体制や、どこまで対応できるかについては、
初回のご相談や事前面談の際に、
ご本人・ご家族の希望も伺いながら、具体的にご説明いたします。


Q6. 糖尿病があり、インスリンや血糖管理が心配ですが、在宅でも診てもらえますか?

はい、糖尿病・内分泌を専門とするクリニックとして、
在宅での糖尿病管理にも対応しています。

  • 認知症などで自己注射が難しい
  • 低血糖が怖くて治療が進めにくい
  • 入院は難しいが、血糖が不安定

このような場合には、訪問診療でのこまめな診察や、
センサーを用いた血糖の確認、治療薬の見直しなどを組み合わせながら、
できるだけ負担とリスクを減らした血糖管理を一緒に考えていきます。


Q7. 対応エリアの外でも診てもらえますか?

訪問診療の対応エリアは、新宿区・中野区・杉並区を中心としていますが、
周辺地域については、場所や病状によって対応可能な場合もあります。

エリア外かもしれない…という場合でも、
まずは一度お電話でご相談ください。
状況に応じて、他の在宅医療機関や地域の資源も含めてご案内することがあります。


Q8. まずは話だけ聞いてみることはできますか?

はい、可能です。

「訪問診療の対象になるのか知りたい」
「今すぐではないが、将来を見据えて情報を知っておきたい」

といったご相談も歓迎です。
実際に訪問診療を始めるかどうかは、内容を聞いてからゆっくりお決めいただけます。



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